麻雀でも「点数は関係無く、勝利者に2000円」というルールであれば賭博罪として立件することは事実上不可能です。 ・人がテイクバックに入っているときは、しゃべらない、素振りをしない、動かない。 「賭博をした者は,50万円以下の罰金又は科料に処する。ただし,一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは,この限りではない。」 これはつい先週の記事なので、別件かもしれないですね。 最近、ゴルフ業界の衰退振りがすごいようです。正確に書くと、ここ数十年右肩下がりの状況が続いているようです。, でも、ゴルフに関するブームって、時々起きていますよね。ブームを作りながら営業面で活かせなかった業界という意味では、非常に勉強になるところがありそうです。, そこで、とりあえず、ゴルフ業界の現状をチェックしてみましょう。また、ブームが如何に役立たなかったのかについても確認してみることにします。, ゴルフ業界の中で、特に酷いのが男子プロのようですね。2015年は年間の試合数が前年比で2試合増えたようですが、それでも、国内で24試合しか行われないようです。, 1年が52週ある事を考えると、2週に1回以下のペースでしか試合が行われないません。プロスポーツとしては、かなりさびしい状況でしょう。, ちなみに、1982年には年間46試合が行われていました。つまり、毎週のように試合があったわけです。ほとんど休みが無いような状況でした。これと比べると現在は、半減といっていいような状態なのです。1, ちなみに、プロゴルフというのは、1試合を行うのに1億5000万円程度かかるのだとか。この程度の額なら、大手の企業にとってはたいした負担にはならないでしょう。, それでも、スポンサーが集まらないということは、よほど宣伝効果がないという認識を持たれているのでしょうね。やっぱり、かなり危機的な状況です。, プロゴルフの試合数減少が悲惨なのは、他のプロスポーツと比較してみるとよく分かります。, 例えばプロ野球は、地上波のテレビ中継がなくなるなど、以前と比べると勢いはありません。それでも、クライマックスシリーズを導入するなどして、試合数自体は増えているのです。, サッカーに関しても、試合数が減ったというようなことはありませんよね。Jリーグができた当初は頻繁にあったテレビ中継は、大分減ってしまいましたけど。, もちろん、これらのスポーツとゴルフは、収益構造が違うのでしょう。野球やサッカーの場合は、ある程度の観客があつまるのなら、試合数が多いほうが儲かります。, プロゴルフの場合も観戦料を取っているのでしょうが、サッカーや野球ほどの観戦者からの売り上げは無いはずです。となると、スポンサー頼りにならざるを得ないのでしょうね。でも、肝心のスポンサーが集まらないという状況なわけです。, それにしても、ここまで試合数が減ってしまうと、かなり追い込まれた感じはぬぐえませんね。, ちなみに、最初に紹介した記事によると年間の賞金総額は、34億7750万円ということなのだそうです。このうち優勝者の取り分というのは15%から20%ということなので、全部優勝しても7億円行かない計算になります。, もちろん全部の試合で優勝するなんてことは不可能です。2億円を目指すのですら至難の業でしょう。, 一番稼げる人でも、このくらいという感じですからね。平均的なゴルファーは、かなりさびしい数字なのでしょうね。海外を目指したくなる選手の気持ちも分かるような気もします。, もちろん、スター選手になれば広告収入などがあるので、賞金以上に稼げる可能性もありますけどね。, プロだけでなく、アマチュアの世界でもゴルフは厳しい状況なのだそうです。ゴルフ参加人口はかなりの勢いで減っているのだとか。, ゴルフは1990年代のはじめには1,400万人いた参加人口が、2012年には790万人に減少しています。2, もう、半減といっていい減り方ですね。これだけ減ると、業界としてはかなり厳しいでしょう。しかも、実際にプレーしているのは、50歳以上の年齢が高い層が圧倒的に多いようです。, 最近は下落のペースが落ちてきているようですが、減り続けている限り未来はありません。数字だけを見ると、かなりの斜陽産業という印象ですよね。, アマチュアのゴルファーが減っているから、プロも衰退しているという言い方もできるかもしれませんね。お互いに無関係ということでは無いでしょう。, それにしても、これだけ右肩下がりにゴルフ参加人口が減っているのは、かなり不思議な現象です。最近でこそプロゴルフのニュースを目にする機会は減りましたが、数年前まではマスコミでも注目されたスタープレーヤーが存在しました。, 宮里藍が2003年にデビューして以来、しばらくの間はゴルフに関するニュースは多かったですよね。石川遼のプロ入りが2008年なので、2010年くらいまでは注目の選手がいたはずです。, 何故失敗したのかまではよく分かりません。あるいは、どこまで本気でゴルフ人口を増やそうと思っていたのかも分かりません。それでも、失敗事例としては研究してみる価値がありそうですね。, アマチュア向けのブーム作りという意味では、「ゴルフ女子」という言葉を作って、若い女性のゴルファーを増やそうという流れがありました。モデルにゴルフウェアを着せ、テレビや雑誌などに売り込んでいる様子でした。, 若い女性がゴルフをすれば、男性も食いつくだろうというような計算もあったのでしょう。, ただ、参加人口が減少しているのを見ると分かるように、ゴルフ女子なるものもゴルフ業界の活性化のための起死回生の一手にはなっていないようです。, ちなみに、1年以内の条件を付けて”ゴルフ女子”でYahoo!検索すると、16,900件の情報しかありませんでした。率直に言って、かなり少ない数です。新しい言葉を作ってブームを起こそうと思ったものの、誰も踊らなかったという感じでしょうか。, そもそも平均的なOLの経済力だと、ゴルフコースを頻繁に回るというのは無理があるんですよね。その上女性の場合、ファッションにもお金を使わないといけません。そうなると、経済的にはかなり大変な話です。, 誰かにお金を出してもらえるとか、給与がよほど高いなどの特殊な状況でない限り、ゴルフ女子はかなり無理があります。やっぱり、作られたブームなのでしょうね。, 最後に、ゴルフ離れが進んでいるのがひと目でわかるものをご紹介しましょう。Googleトレンドというサイトで検索すると、そのキーワードがどれだけ人気があるかが分かります。, 「ゴルフ」で検索すると、ゆっくりとキーワードとしての人気がなくなっているのです。数十年という時間をかけて参加人口が半減したというイメージとぴったり合致するグラフになっています。, さて、日本のゴルフというのはこのまま滅び行く運命なのでしょうか。どこかで建て直しができるのでしょうか。,